元公務員のあじっちです。
「今日は、息子の職場から見えた令和の働き方の変化と、旅先でのちょっとした想定外から学んだ“切り替える力”についてお話しします。
「高校卒業後の寮生活で知った“ひとり時間”の価値
高校を卒業してからの学生生活は寮でした。
ずっと誰かと一緒にいる――これが私にとっては何より苦手なことです。
学校でも、帰り道でも、夕食でも、寝るまでずっと人と一緒で、朝が来てもまた一緒…。
当初は「ありえない」と頭を抱え込んだものです。
私は若い頃から「一人の時間」を強く求めるタイプだったのだと思います。
昭和・平成型と令和型、OJTの進化
今は夫と私、そして独立した一人息子の三人家族です。
息子は4月から県外で働き始めました。私たち公務員とは違い、息子は民間企業で勤務しています。祝日はない代わりに、5月や夏、お正月にまとまった長期休暇があります。
さらに驚いたのは、OJT(On the Job Training)がしっかり制度化されていること。
年の近い先輩が担当になり、マンツーマンで業務を教えてくれるそうです。定期的な面談や明確な指導計画もあり、仕事の相談も気軽にできる環境です。
私の公務員時代にもOJTはありましたが、「先輩の背中を見て学べ」という昭和・平成的な感覚が色濃く、明確な制度や担当者はいませんでした。孤独や疲労を感じながら、ひとりでマルチタスクをこなす日々…です。
さらに時代は進み、息子の職場では上司からの飲み会の誘いも禁止されているとのこと。私の現役時代は、地域の懇親会や業務の延長のような飲み会が当たり前で、小さな子どもがいても参加するのが普通でした。
息子の話を聞くと、「社会も働き方も、こんなに変わったのか」としみじみ感じます。
幻のお好み焼きが教えてくれたこと
そんな息子と夫と一緒に県外へ行き、野球観戦をした日のことです。
人混みで少し疲れた様子の二人に、私は直感的に提案しました。
「ここに来たら、お好み焼きでしょ!」
試合は8回表。混雑を避けて早めに球場を出発し、スマホで調べたお店に向かいます。
途中にもお好み焼き店はいくつもありましたが、目的地を信じて素通り。約2km歩いて到着すると…「営業時間は終了しました」の札があるのです。灯りはついてお客さんもいましたが、入店はできません。
夫のテンションは急降下。それでも私は次のお店を探し、さらに500m先へ。しかしそこは真っ暗な銀行前…。
三軒目も営業しておらず、体調が今ひとつ良くなかった夫の顔色はさらに悪くなっていきます。
救ってくれたのはチェーン店
そんなとき、息子がチェーンのうどん屋さんを発見してくれました。
ようやく席につき、親子丼・うどんとごはん・そばをそれぞれ注文しました。お好み焼きとは程遠いけれど、温かい食事にホッと一息。夫の横顔が緩んだので少しほっとしました。
切り替えられるようになった理由
以前の私なら、「せっかく提案したのに…」と落ち込み、結果が全てだと自分を責めていたでしょう。
でも、ここ1〜2年で想定外を何度も経験したおかげか、今回は引きずりませんでした。
「ごめんごめん」と言い続けても仕方ない。そう思い直せたのです。
後日のリベンジ
帰宅後、息子にはご当地風キャベツたっぷりのそば入り、夫には関西風のお好み焼きを。二人とも食べるメニューが違うので少し大変ですが、あの日の“幻のお好み焼き”は我が家でしっかり味わえました。



まとめ(今回の気づき)
- 長く人と一緒にいるのが苦手という自分の特性を理解できると、無理しすぎなくなる。
- 働き方や制度は、人のやる気や組織全体の力に大きく影響する。
- 想定外で予定が崩れても、引きずらずに切り替えられれば、旅も人生ももっと楽しくなる。
みなさんは、旅先での予定変更や想定外にどう対応していますか?
最後までよんでくださってありがとうございました。
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