🌿50代で生き方を選び直した元公務員のあじっちです。
かつては「ちゃんとしなきゃ」「人との比較をこっそり」と思い詰めていましたが、今はもっと自然体で生きたいと思えるようになりました。
そんな私の再出発の記録が、どなたかの励みになれば嬉しいです。✅
先日、新しい町に引っ越してきて仲良くしていただいている、
少し年上の女性が「お花を育てたいから一緒に苗を見に行こう」と誘ってくださいました。
50代を過ぎた私に、掃除の工夫や医療機関、投資の話など、
たくさんのことを教えてくださる、博学でやさしい方です。
その方の趣味のひとつが刺繍で、バッグから取り出される小物たちは、
どれも手作りの刺繍が丁寧に施されていて、几帳面できれいだなと感じていました。
中学時代、「裁縫は苦手」と思い込んでいた私

思い返すと私は中学生の頃、家庭科の授業でパジャマ作りをしたことがありました。
当時は足踏みミシンが主流で、
糸をかけて、足でカタカタ動かしながら布をまっすぐ縫うのは至難の業。
布も自分で選んでくるのですが、私は「これが着たい」というより、
「みんなが面白いって言ってくれそう」という理由で、
女子中学生らしからぬ漫画柄を選びました。
(のちに「ミスター味っこ」などにハマる私らしい選択です。笑)
柄あわせも整合性もなく、自分が着たいわけでもないパジャマ。
当然、うまく仕上がるはずもありません。
「家庭科は苦手」「裁縫はできない」というレッテルを自分に貼って、
友人や先生にかまってもらうことに徹していたように思います。
刺繍の得意な人との時間と、ふとした気づき

話が逸れましたが、そんな経験もあって、
手作りの刺繍を当たり前のように楽しんでいるその方を、私は心からすごいなと思っていました。
当日は快晴で、5月の草花たちが勢いづく季節。
園芸店では、色とりどりの花の苗を一緒に見て回りました。
かごにはいつの間にか苗がいっぱい。
きっと頭の中に、花壇のイメージがしっかり浮かんでいたのでしょう。
帰りの車内でも、いろいろな話で盛り上がり、とても楽しい時間でした。
「申し訳なさ」が先に立ってしまう私

でも、お互いの家が分かれる地点が近づいたとき、
私はふと、「混雑する駅のロータリーまで送ってもらうのは申し訳ない」と思ってしまいました。
信号待ちの停車中、「ここで降りますね。ありがとうございました」と言って、
「送っていくよ」と言われていたのに、車を降りて歩き出してしまったんです。
車越しに手を振ってお礼を伝えましたが、
その夜、あまりSNSを使わないというその方からメッセージが届きました。
「今日はありがとう。あなたは気を遣いすぎです。」
はっとしました。
逆の立場だったら、あのタイミングで降りられたら戸惑うかもしれない。
そう気づいたのです。
やわらかく、練習中
「相手に迷惑をかけないように」と思って咄嗟に判断したことが、
逆に相手に気を遣わせてしまう。
これ、わたしの“あるある”です。
でも、そのことをまっすぐ言葉にして伝えてくれたその方に、
今は感謝しています。
すぐに性格は変えられないけれど、
次に会ったときには「すみません」じゃなくて、
「楽しかったです、ありがとうございました」と笑顔で言えるように。
少しずつでも、気にしすぎる自分をやわらかくする練習を、続けていきたいと思います。

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