最終更新:2025/10/01|構成を見直しました
50代で生き方を選び直した元公務員のあじっちです。かつては「ちゃんとしなきゃ」「比較」に縛られていましたが、いまは体の声と気持ちの余白を大切にしています。この記事では、「気にしすぎる」性格をやわらかくする練習を、私の体験と小さなコツでまとめます。
この記事の要点(1分)
- 悩み:相手に迷惑をかけたくなくて先回りしすぎ、かえって気を遣わせてしまう。
- 結論:距離は「決別」ではなく設計。受け取り方・断り方のテンプレと3行メモで、自動反応をゆるめる。
- 今日の一歩:①事実/解釈/反応を3行で書く ②次回はまず「ありがとう」を一拍置いて言う ③降車や待ち合わせは最初に時間と場所を決めておく
体験:良かれと思った先回りが、相手に気を遣わせた話

新しい町で仲良くしていただいている、少し年上の女性。刺繍が上手で、暮らしの知恵や医療機関、投資の話までさりげなく教えてくれる博学な方です。ある日「苗を見に行こう」と誘っていただき、園芸店巡りへ。帰り道も楽しくおしゃべりが続きました。
ところが、自宅と別方向へ分かれる交差点で私はふと「混雑するロータリーまで送ってもらうのは申し訳ない」と感じ、信号待ちで「ここで大丈夫です、降りますね」と車を降りてしまいました。夜、その方から届いた一文。
「今日はありがとう。あなたは気を遣いすぎです。」
はっとしました。自分が相手の立場なら、そこで降りられたら戸惑う。良かれと思った“先回り”が、逆に気を遣わせていたのです。
なぜ「気にしすぎ」になるのか(私の気づき)

- 反射が速すぎる:「迷惑をかけない」が自動再生になり、相手の意図を受け取る前に行動してしまう。
- 自分ルールが強い:「送ってもらうのは悪い」等の内側ルールが、状況より優先される。
- 相手の役割を奪う:「送る/手伝う」という相手の好意や選択の余地を狭めてしまう。
やわらかくする「3ステップ」
ステップ1|3行メモで自動反応を見つける
帰宅したら紙に1分で書きます。
- 事実:「送るね」と言われた/交差点で降りた
- 解釈:長く乗ると迷惑→これは“自分の解釈”
- 反応:感謝より先に“降りる”を選択
事実と解釈を分けるだけで、次回の選択肢が増えます。
ステップ2|まず「ありがとう」を一拍置いて言う
先回りを止める一番の合図は受け取ること。深呼吸→「ありがとうございます」を一拍置いてから。そこから調整しても遅くありません。
ステップ3|伝え方テンプレを持っておく
- 受け取るとき:「ありがとうございます。助かります。では駅のロータリーまでお願いします。」
- 短縮したいとき:「ありがとうございます。今日は15分だけお願いできますか。〇〇の交差点で十分です。」
- 丁寧に断るとき:「お気持ちすごくうれしいです。今日は歩きたい気分なので、ここから行きますね。」
外出シーンのミニ台本(コピペOK)
- 乗る前:「駅までお願いしてもいいですか。もし混んでいたら手前で降りますね。」
- 道中:「この先で右に。時間大丈夫ですか?(相手の都合を確認)」
- 降りる直前:「今日はありがとうございました。おかげで助かりました。次は私がコーヒーを。」
よくあるつまずきとリカバリー
- つまずき:とっさに「すみません」が出る
リカバリー:続けて「ありがとうございます」を足す。言い換えで印象は変わる。 - つまずき:好意を受け取ると罪悪感
リカバリー:別の日に小さなお返し(手紙/写真/お茶)。同時返しでなく“後日返し”でOK。 - つまずき:「気にしすぎな自分」を否定して落ち込む
リカバリー:気質は悪い/良いではなく強みの過剰。方向を微調整するだけで、思いやりとして機能する。
私の小さな進歩

次にその方に会ったとき、私は「すみません」より先に「楽しかったです。ありがとうございました」を言えました。性格は一夜で変わらないけれど、言葉の最初の一つは今日から変えられる。そう思っています。
まとめ(今日の1cm)
- 事実/解釈/反応の3行メモを1回だけ書く
- 次の外出では最初に「ありがとう」を言ってから調整する
- 降車や待ち合わせは事前に時間と場所を共有(相手の好意を活かす設計)
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※本記事は個人の体験に基づく一般的情報です。強い不安や体調不良が続く場合は、地域の相談窓口や医療機関へご相談ください。
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