元公務員のあじっちです。
無理せず、心地よく。私は車を手放してから、意外なほど心が静かになりました。
この話は感情の記録でもあり、同時に「手放すときの実務メモ」です。判断基準→手順→費用の変化→代替手段→よくある不安と対処まで、今日から使える形でまとめます。
手放してよかったこと
- 維持費や事故リスク、常に気にかける負荷からの解放。
- 歩く・公共交通で睡眠や体調が安定。
- “逃げ場”だった車がなくても、心はむしろ落ち着く。
「手放していい」判断基準(3つ)
- 走行距離が月300km未満(週末だけ動かす)
- 維持費が家計を圧迫(税金・保険・車検・燃料・駐車場)
- 代替手段が確保できる(徒歩圏+最寄り駅/バス/配達)
→ 2つ以上当てはまれば、検討開始のサインです。
手放す3ステップ(すぐできる)
ステップ1:代替手段の先回り
- 徒歩圏マップ(スーパー・薬局・病院・ATM・役所)を1枚にまとめる。
- 最寄り駅・バス時刻をスマホにスクショ保存。
- 生協・スーパー配送・ネットスーパーをアプリ登録。
ステップ2:費用と書類の見える化
- 年間の維持費をメモ(自動車税/任意保険/車検積立/燃料/駐車場)。
- 車検証・自賠責・リサイクル券・名義書類を一つのフォルダへ。
ステップ3:売却/譲渡/廃車の実行
- 複数社で査定(相見積り)→最も手取りが良い方法を選ぶ。
- 任意保険の解約/等級移行手続きは売却当日に行うのがスムーズ。
- ETC・ドラレコのデータ・個人情報は消去を忘れずに。
費用はどれだけ軽くなる?(目安)
- 自動車税……約3〜5万円/年
- 任意保険……約5〜8万円/年(条件で変動)
- 車検の負担相当……年平均4〜6万円(2年毎の分配)
- 燃料・駐車場・消耗品……地域差大
→ 合計の年額イメージ:15〜25万円。手放すと固定費が大幅に減ります(個別差あり)。
代替手段のコツ(徒歩ベース)
- 日中に用事をまとめる(買い物は昼間に)
- 電車は「よく使う2路線」をお気に入りに登録
- 重い日用品は定期便や配達で手配
- 必要時はタクシーや家族の車をスポットで利用
よくある不安Q&A
Q. 田舎で大丈夫?
A. 徒歩圏マップと配達を先に整えれば、週1の遠出に公共交通を使う運用で十分対応できます。
Q. 急病・病院は?
A. タクシーアプリを入れておき、最寄り病院の連絡先をスマホに登録。事前に家族と「いざという時」の約束をしておくと安心です。
Q. 家族に負担が増えるのでは?
A. 送迎は「曜日と時間」を明確に約束して、残りは自分の移動で完結するルールをつくると負担が見えます。
私の実体験(要約)
若い頃から車が当たり前で、やがて“逃げ場”になっていました。体調を崩し転居後、徒歩+公共交通に切り替えたら、1年半で意外にも安心感が増しました。維持費や事故の心配が減り、暮らしの優先順位がすっと楽になったのです。夫の協力に感謝しつつ、今は「体ひとつ」を大切にしています。
車を手放して最初の3か月
正直に言えば、最初は「やっぱり必要かも」と何度も思いました。
スーパーで米など重いものえを買うとき、「よし!」と気合いを入れたり、雨の日にびしょ濡れで帰ったり…。
でも、逆にそれが「本当に必要なモノだけを選ぶ」きっかけになりました。
以前は車でまとめ買いをして、結局余らせたり無駄にしていた食品も、今はほとんどなくなりました。
歩いて帰る途中で小さな花や鳥の声に気づくようになり、「これまで音も景色もスルーしてたんだな」と感じたことも印象的でした。
車を手放して浮いたお金でできたこと
手放した翌年、車にかけていた分を家計簿で集計してみました。
結果は「約22万円」浮いていました。
そのお金で、
・FP学習の有料講座を受講
・人間ドックのオプション検査を追加
・夫とちょっと贅沢な外食
など、「安心」や「健康」に投資できたのです。
ただ節約するだけではなく、「何に使い直すか」を考えられたのも大きな変化でした。
次の一歩(今週できる小さな約束)
配達サービスを1つ登録(重い物は家へ)へと変わっていたのです。
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