50代、これからは "ねばならない" を手放して

心と体をゆるめて、静かに整える
元公務員あじっちが、気持ちを軽くするヒントを綴ります。

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【心の断捨離】信じたいけど、心配。バイクで帰省しようとした息子と“母ごころ”のゆらぎ

心のこと
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🌿50代で生き方を選び直した元公務員のあじっちです。
毎日続く猛暑の中で、800kmの距離を「バイクで帰省する」と言い出した息子。
一人息子を持つ母として、「信じたいけど心配」な気持ちが止まりませんでした。
今回は、そんな私の“母ごころ”の揺れと、小さな安心を感じた出来事をお届けします。

猛暑の中、バイクで帰ってくる!?

毎日、出かけるだけでも「よしっ」と気合いを入れないと外に出られないような暑さが続いています。
夕方なら涼しいかと思いきや、30℃を下回ることなどほとんどなく、アスファルトの照り返しにクラクラする日々。

そんな中で、息子がこう言ったのです。

「お盆の帰省、バイクで帰るよ。」

800km。あの距離を、この暑さの中で。
バイクで走る夏の長距離運転のことを、私は知っています。過酷さを。

思わず深呼吸して気持ちをリセットしながら、「大丈夫かな…?」と口に出すのが精一杯でした。


子育ての“はじめて”と“おわり”を何度もくり返して

息子は今年4月から県外で働きはじめたばかり。
一人息子の私にとって、子育ては“はじめて”と“おわり”の連続でした。

妊娠、出産、授乳。
今思えば、かけがえのない体験ばかりです。
どんな人間関係よりも不器用で、でも一生懸命でした。

大学生になり、家を出て、目に見える距離ができてからも、
私はどこかで「まだ親」として口を出す自分がいました。

けれどここ最近、連絡が少なくなって。
私の退職や引っ越しが影響したのかな…と寂しさも感じていました。


元ライダーの私が一番知っている「怖さ」

6月、息子から「バイク買ったよ」と連絡がありました。
毎週ツーリングに出かけているそうで、景色とバイクの写真も送ってくれました。

実は、私も若い頃はバイクに乗っていました。
セルを回して、左手でクラッチ、右手でエンジンをふかすあの感覚。
ワクワクします。楽しい。気持ちいい。でも、危険は紙一重です。

急ブレーキをかければ、すぐに転倒します。
生活道路では車の動きや歩行者にも気を配らなければなりません。

「休憩しながら、きついと思ったら休んだ方がいいかもね」
私が言えたのは、それだけでした。


夫は止めたがった。私は信じたかった

夫は強く言います。

「新幹線で帰るように言え」

でも私は、自分で決めてしまった息子に、何か違う意思を伝えることは違うと想っていました。
ただ、内心はそわそわします。
「帰りもあるじゃないか」「修理は?」「無事についたとしても…」

頭の中はフル回転でした。
けれど、決めたことなら。
今しかできないことなら。

私は、心配は勝手にすればいい。でも、応援の言葉は届けようとだけ思いました。


そして…転倒、修理、新幹線に

そんな中で届いたのが、一昨日の連絡。

「ツーリング中に、友達が転倒して、自分も転倒。バイクは修理に出すから。」

そして、
「お盆の帰省、新幹線にするね。」

…やったー!(心の中で叫びました)お友達には申し訳ないのですが・・・。

表現できない安堵感と、どこか「勝った」ような気持ち。
母親としての忍耐が、ひとつ報われたような…。

やりきった、我慢に打ち勝った


“母ごころ”は、理屈では語れない

子どもが大人になってからの親の関わりは、「ただ見守る」なんてきれい事では済みまないんでしょうね。

口出ししたい。止めたい。心配したい。

でも、きっとそれは私の自己満足で、本当に ”想う” こととは違うことなのかもしれません。

母としての関わりに「ルール」なんてものがあるなら、
私はまだ答えを持っていません。

マニュアルがあればラクかもしれませんが、そんなものは必要ないのかもしれません。

ただ、息子が見つめる目線を感じて、同じ方向をそっと見てみる

くらいでいいのかなと思います。

でも、今回のことで少しだけ、「信じること」の練習ができたように思います。


最後に:新幹線で帰ってくる息子を迎える日

この夏、私はまたひとつ、生活の中での家族を考える経験を重ねました。

今はただ、無事に新幹線で帰ってくる息子を、
笑顔で迎えようと思っています。

また、夏休み休暇明けが、さみしくなるんですよね😔

勝手な親です。

最後までよんでくださってありがとうございました。

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