
お正月は、あっという間に過ぎていきます。
家族がそろうこと、家族が一緒にいること。
そのこと自体が、年々、貴重で大切なものだと感じるようになりました。
私は、家族以外の人と一緒にいるとき、無言になることにとても気を遣います。
子どもの頃から、静かな空気の中で人と過ごすのが苦手でした。
「何か話さなくては」
「楽しい時間を過ごしてもらわなくては」
そんなふうに、変な頑張りをしてきた気がします。
疲れると気づきながらも、それが当たり前だと思っていました。
この記事でわかること
家族という「チーム」にいる安心と緊張

ところが、家族を持つと事情は変わります。
なにせ、四六時中一緒です。
仕事をしていた頃は、
職場に行っている時間が、唯一の「自分の時間」でした。
今は仕事を辞め、家にいて、
家族というチームが、私の唯一の所属になっています。
このチームにも、ルールがあります。
お互いを思いやるマナーもあります。
我が家は、夫と息子と私の三人家族。
長い年月を一緒に過ごしてきた中で、
- 性格
- 趣向
- 食べ物の好みの変遷
- 罹患した病気
たくさんの人生を共有してきました。
だからこそ、三人で過ごす時間には
どかっとした安心感と、
この時間を大切にしたいという、ほんの少しの緊張があります。
甘えもあるけれど、
快適に過ごしてもらいたいという、ピンと張った気持ちも同時にあります。
我が家にとって「お正月」は大イベント

夫と息子は、食べることが好きです。
- 夫:
「このビールに合うなら、この料理でしょう」という目線 - 息子:
ご飯に合う料理を重視
それぞれが「美味しく食べるための究極」を目指します。
だから、大事な家族が集まるお正月は、
私にとって年に一度の大イベントです。
以前のおせち作りと、今の選択



3年前までは、
「日頃手抜きだから、お正月くらいは一から作らなければ」
と自分に言い聞かせ、
NHKの料理本を見ながら、一の重・二の重と、
本の通りにおせちを作っていました。
確かに達成感はありました。
でも当時は仕事もしていて、
お正月にもこっそり職場へ行っていたので、
今思えば、私は
疲れ切ったまま、おせちハイになっていたのかもしれません。
お取り寄せ+自分が作る、今のスタイルへ
今は主婦として日々を過ごしています。
だからこそ、夫と息子が少しでも満足できるようなお正月にしたい。
その気持ちが空回りして、
昨年から「お取り寄せのおせち」を取り入れるようになりました。
- ベース:お取り寄せのおせち
- 補完:自分ができる範囲で作るおせち
このスタイルに変えました。
今年のおせちの中身(事実整理)
お取り寄せのおせち(三段)

- 数の子
- アワビ
- 栗きんとん
- 海鮮類
- 中華風焼豚
- 豚の角煮
- ミンチボール など
見た目も鮮やかで、プロの味。
私が作ったおせち(二段)

- 数の子
- 伊達巻
- 豚の角煮
- 焼豚
- 紅白なます
- 松風焼き
- 牛肉の八幡巻き
「棲み分け」ではなく、調整
プロのおせちを基本にしつつ、
- 伊達巻は少し塩味を残す
- 紅白なますは、ゆずを搾ったお酢に
- 豚の角煮は煮卵を添えて
- 遠慮し合わないよう、量は多めに圧力鍋で
三が日が終わろうとしていますが、
- お取り寄せのおせちは、ほぼ完食
- 私のおせちは
松風焼きと紅白なますが残り気味
(器にしていたゆずが、しょんぼり見えました)
今回わかったこと(感情と事実を分けて)

家族の反応
- 夫:満足
→ 量・味・雰囲気で十分 - 息子:半分満足
→ 好み・食べ慣れ・「お母さんの味」が少し不足
大事だった気づき
- 誰かが不満だった、という話ではない
- 満足の基準が違うと分かったこと
これは、かなり精度の高いデータでした。
来年に向けて、もう答えは出ている
今回の反省を踏まえると、
- 夫の好きな「棒だら」
- 「たたきごぼう」
どちらも、
お取り寄せにも、私のおせちにも入っていませんでした。
来年は、そこを意識したセレクトにしたいと思っています。
よくあるQ&A

Q1. お取り寄せおせちだけでは、やっぱり足りませんか?
A. 足りない、というより「家族全員の最適解ではないことがある」と感じました。
味や見た目は十分でも、「慣れた味」「その家らしさ」は別の要素だと思います。
Q2. 手作りを足すと、結局大変になりませんか?
A. 全部作ろうとすると大変ですが、
一品・二品だけなら、無理はありません。
今回は「補完」と割り切ったことで、気持ちも体も楽でした。
Q3. 家族の反応が薄いと、がっかりしませんか?
A. 以前はしていました。
でも今回は「不満」ではなく、好みや世代の違いが見えたと受け止めています。
Q4. お正月料理に、そこまで気を遣う必要はありますか?
A. 正解はありません。
ただ、大切な人が集まる時間をどう過ごしたいかを考えること自体に、意味があると思います。
Q5. 来年はどうする予定ですか?
A.今年と基本は同じです。
- ベース:お取り寄せ
- 補完:自分が作る一品
このスタイルを続けつつ、家族の好みを少しずつ反映させるつもりです。
まとめ
- お取り寄せおせちは「正解」だった
- でも、家族全員の「最適解」ではなかった
- だから、来年は
- 全部やらない
- でも、全部任せない
家族と長く暮らしてきたからこそ、
満足の基準が違うことが、少しずつ見えてきます。
「全部やらない」「全部任せない」という考え方は、
人間関係や生き方にもつながっています。
完璧なお正月を目指さなくても、
調整しながら過ごす時間そのものが、
もう十分、豊かな時間なのだと思います。
家族それぞれの人生へ

息子は、また仕事のある遠い街へ帰っていきます。
とても淋しいけれど、
このお正月は、
家族それぞれが自分の人生を恙なく生きていくための
楽しい通過点だったのだと思います。
一緒に暮らしてきたからこそ分かる、
安心と少しの緊張。
それを抱えながら、
私たちはそれぞれの場所へ戻っていきます。

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