季節が変わり、生活の中でイベントがあるとき、内に目が向かず、外にばかり意識がいきます。
そしてどんな服やバックが自分をよく見せてくれるのかと。
クローゼットの山を手放したら、私の時間が戻ってきた
◆30代、かっこつけたがりの私
30代半ばで家を建てたころ、私は仕事も子育ても家事も人付き合いも、エネルギッシュにこなしていました。
学校のPTA、職場の式典、公の場に出る機会も多く、そのたびに“かっこよく見られたい”という思いで、洋服やバッグをよく買っていました。
◆高価な服も、実は友人まかせだった
当時、センスに自信がなかった私は、ブランドショップで働く友人にコーディネートを頼んでいました。
「この場には、こういう人たちが来る」という情報を事前に伝え、友人が選んだ服を試着して購入。1着10万円以上するものもあり、職場の福利厚生を使って月々5,000円ずつ数年かけて支払うというスタイルでした。
普段着はユニクロ。家族の服もほとんどユニクロで揃えていたので、家にはどんどん服が増えていきました。
◆クローゼットの奥で眠る「一度きり」のバッグたち
当時の家には大きなクローゼットがあったので、整理が苦手な私は服もバッグも「とりあえず収納」にしていました。
特にバッグは「この服に合わせて持ちたい」と思って集めたものばかり。でも、実際に使ったのはほんの数回。気づけば、一度しか使っていないバッグが山のように…。

◆引っ越しのとき、思い知った“無駄の山”
家を手放してアパートに引っ越す際、もっとも時間を取られたのが、この大量の衣類やバッグの処分でした。
「メルカリで売ればいい」と思っていたけれど、期待していた高価な洋服はまったく売れず…。ユニクロの服はタグがついたままのものもあり、同じ商品を何着も持っていたことに驚きました。
何をどれだけ買っていたか、まったく把握できていなかった自分に反省。無駄づかいの山を前に、ただただ呆然としました。
◆狭い部屋でわかった、本当に好きな服
アパートの収納は限られているので、今は必要な服だけを残し、たくさん手放しました。
そして今、わたしは「あるもので、好きなものを着て暮らす」というシンプルなスタイルに満足しています。
不思議なことに、処分する頃になってはじめて、自分の「好きなスタイルの傾向」が見えてきました。
◆まとめ:服を手放したら、朝がラクになった
毎朝、「何を着よう?」と悩む時間が減りました。今ある服は、どれも“好きな私”をつくってくれるものばかりです。
服もバッグも、数点あればじゅうぶん。
これからは好きな服たちと“濃密に、ゆっくり”つきあっていきたいと思っています。