🌿 無理しない暮らしを選びなおした50代、元公務員あじっちです。
ブログで心と体を整えている最中です。
この記事の要点(1分で読めます)
- 悩み:50代、母との距離感がしんどい/罪悪感や気疲れが抜けない
- 結論:距離は“決別”ではなく設計。頻度・深度・負担感の3軸で整える
- 今日の一歩:①連絡の頻度を週○回に ②話題の深度は“体調・天気・近況”に ③15分で終える合図を最初に伝える
→ 次に読む:心の断捨離まとめ/ひとり時間の整え方【心の断捨離】孤独じゃなくて“ひとり時間”──50代からの心の整え方
- 50代、母との距離感で疲れやすい
- 自分のペースで関わる“設計”を知りたい
- 日常の小さな行動で関係をやわらげたい
50代で初挑戦 夫のひとことで始まった梅干し作り
6月の終わり、夫が「家で作る梅干しが食べたい」と言い出しました。時期も遅く、八百屋さんに並ぶ梅はもう1kgしかなくて、それを買って帰りました。
レシピは、YouTubeでやさしいおばあちゃんが教えてくれる動画を参考に。塩の分量、しその入れ方、ホワイトリカーの加減も、画面越しにきっちりと教わります。
10日ほどすると、梅のいい香りが漂ってきました。塩と梅とホワイトリカーが合わさった、すっきりした香り。最近あまり感じない、懐かしくて爽やかな香りでした。
「しその葉を敷き詰めて、一ヶ月置いてね」とおばあちゃんが教えてくれた通りに待っていました。


祖母の梅と母の梅|人間関係を見直すきっかけになった味
わたしの実家は、田んぼと畑と海と山に囲まれた自然豊かな場所にあります。
目を上げると鉄橋が見えて、2時間おきにディーゼルの汽車が走っていました。ぐるりと360度見回すと、風景だけは申し分ない場所です。
祖母は、毎年夏前に梅を干していました。しそのたっぷり入った、真っ赤で酸っぱい、丸々とした梅。
高校生の頃、友達のお弁当に入っていたのは、控えめな色合いの甘酸っぱい小さな梅干しで、それが羨ましくて、「美味しいなぁ」とわけてもらったこともありました。
祖母が亡くなった後、母が梅を作り続けました。母もまた、酸っぱい梅を作る人です。
夫も酸っぱい梅が好きなので、我が家ではその味が受け継がれていました。
梅干しの疑問。YouTubeでなく、母が苦手という想い込みの断捨離
今回の梅干し作り、最終工程でふと疑問が湧きました。
「土用に干した梅は、どのくらい干したら壺に戻すの?」「時間?それとも?」
そのときYouTubeのおばあちゃんの番組を開くより、なんとなく、私は母に電話して聞いたのです。
すると母は、「実と皮がはがれそうになったらいいんだけどね」と、なんだか嬉しそうに教えてくれました。
母に連絡することのほうが、「大変なこと、わざわざなこと」のように感じていたので、自分でもそこは意外なことでした。
50代で気づいたこと|母との距離感と心の断捨離
母は朝から晩まで働いていて、話しかけづらい存在でした。私はいつも顔色をうかがっていて、「私、母を怒らせてるのかな」と思っていた子どもでした。
その分、祖母とはたくさん話して、かけ算九九の小テストも毎晩布団の中でしてくれていました。祖母とは気兼ねなく過ごせたけど、母とはいつも、なにか遠さがあった気がします。
大人になっても、その距離は埋まらないままでした。
出張の帰り道、母に電話をしている私の言葉を同僚が「いまの電話はお母さんでしょ?どうしてそんなに謝ったり、よそよそしいの?」と聞いたことがありました。
梅仕事を通して学んだ50代からの生き方
仕事を辞め、体調を崩して引っ越して、ようやく気づいたことがありました。
このブログを書き始めて、自分のことを客観的に見る視点をもったおかげかもしれません。
自分が「人の目を気にしたり、些細なことも深く考え込んでしまう、人との距離に悩む」など、子どものころからの生きづらさの原因の一つを母のせいにしていました。
”母から愛情をたくさんもらえていないから、人の根源的な資質の基礎ができていないんだ。こんなに苦しい時間が多いんだ、自分はこんなにたくさんたくさん考えて疲れてしまうんだ”と。
今は、少し違います。
母のせいではなく「生まれつき深く考える特性」を持っているんだ、
誰のせいでもなく、私の感じ方そのものだったと想っています。
梅仕事を通して、心の距離が変わった
私は今、母が住む実家からは遠くの街に住んでいます。
父が亡くなり、一人暮らしの高齢の母はなにかと心細いと感じることも多いと想います。
近くに私以外の子どもや孫が住んでいるので、それで良いのだろうと想っていました。
私とは、「気が合わない親子」という位置づけで良いのだろうと。
しかし今、私の見え方は変わってきています。
この年になって、母とは、物理的な距離は離れていても、心の距離は近づいています。
干し終えた梅を瓶に戻すとき、私は「あの酸っぱさが、今はなんだか心地いい」と感じていました。
長い時間をかけて、母との関係に少しずつ風が通りはじめた――そんな気がしています。
母との距離感を“設計”する手順
手順1:3つの物差しで現状を測る
- 頻度(週/回)… 例:週1回の電話+LINEは既読スルーOK
- 深度(話題の深さ)… 例:体調・天気・近況=◎/政治・過去の咎め=×
- 負担感(終わった後の疲労度)… 0〜10でメモ。7以上は要調整
手順2:小さく調整する
- 頻度を1段階下げる(週2→週1)
- 深度を浅くする(事実だけ2〜3件)
- 時間を決める(最長15分・タイマーあり)
手順3:伝え方テンプレを用意
- 電話の最初:「今日は15分だけ話せるよ。先に伝えておくね。」
- しんどい話題になったら:「ここは私の心が重くなるから、別の話題に変えさせてね。」
- 断りのLINE: 「今日は体力が少なくて、短い返事になります。読んだよの合図だけ置きますね🌿」
できたらA4メモに「頻度・深度・負担感」を1行で記録。見える=迷わないです。
💡 今日の気づき:梅干し作りが教えてくれたこと
Q. 冷たい子どもだと思われそうで怖い
A. 距離=決別ではありません。設計です。 “会わない”ではなく“どう会うか”を決めるだけ。
Q. 連絡を減らしたら罪悪感が強い
A. 罪悪感は合図。頻度を下げたぶん、手紙1通や写真1枚の温かさを足せば中和できます。
Q. 会うと疲れ切ってしまう
A. 会う時間・場所をあなたのホームに。滞在は60〜90分、話題は浅め3つを最初に用意。
- 長年のわだかまりも、日常の小さな行動が解きほぐしてくれることがある。
- 無理しない生き方を選ぶことで、人との関係もより心地よくなる。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
このエピソードが、あなたの心にも温かい何かを届けられたら嬉しいです。
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✨ 梅仕事をはじめたい方へ
今回の梅干し作りで感じたのは、「道具と材料がそろっていると安心」ということでした。
これから挑戦してみたい方に、最低限そろえておくと良いものをまとめておきます。
- 容器:清潔で扱いやすいものがおすすめ(瓶・ホーロー・プラスチックなど)
- しその葉:赤じそを使うと、梅がきれいな色に仕上がります
- 梅:新鮮な南高梅が定番。時期を逃さないように
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